会社を廃業することにより,これまで継続してきた事業を停止することになり,従業員を解雇することになります。
その後,会社は,破産申立ての手続きへ向けて進んでいきます。会社の規模や代表者の事業への関与状況により,廃業後の残務処理について,従業員に手伝ってもらった方がスムーズに進むような場合,例えば,経理担当の方の協力を得たりする必要があれば,残務処理のために手伝ってもらうことは可能です。
この場合,会社の預貯金の残金があれば,残務処理を手伝ってもらった従業員に対して,会社から日当を渡すことも可能です。
ただ,過大な日当を渡せば,債権者を害することになりますので,あくまでも破産へ向けての必要な処理の範囲内で,適正な日当をお渡しするという対応になります。
通常,半日,5000円,1日,1万円程度の日当になるものと思われます。